「誰にでも出来る簡単な仕事のツケ」 2008.10.22

 なにやらまたおかしな食品関係事件が頻繁に明るみに出ますね。
素材の安全性については当店はもちろん注意しているつもりですが、ハッキリ言ってわかんない部分もあると思います。
メニューには載っておらず、たまに宴会等ご注文頂くので焼酎の用意も実はあります。
その中の黒糖焼酎が1本回収になりました。事故米を使った米麹が混入したおそれがあるそうです。幸いにして当店に在庫があったものは、製造日から該当品ではないことのことで大丈夫でした。
怪しげな商品だったら仕入れないのですが、このようなケースだと疑ってみようもなく、困ったモンです。

 最近の事件で今のところ言えることは、問題があった物は全て「既成食品」であるということ。
当店では当たり前のことですが「素材」から作る物がほとんどなので大丈夫だと思います。
但しバターやチーズ等の乳製品、ワインやジュース等の飲料、トマトホール(イタリア産缶詰)などは疑い出すとキリがありません。
これらまで疑わなければいけないとなると、かなり大変な作業になってしまいます。

 もう一つ事故食品に共通して言えることは、消費者を騙して儲けようという意志と、作業上の利便性。全国の学校給食にも使われていた「卵焼き」に何故「デンプン」が必要なのか?
皆さん家で卵焼きを作るのに、そんなモノ入れないですよね。
想像ですが、これを入れることにより、卵焼きを製造する側の作業性が良くなり、原価が安くすんで儲かって、更には給食のおばさん達も切るだけで済むので楽チンチンだし人件費も減らせるし・・・って感じじゃないでしょうか?

 私の持論で本来の商売とは他の人より優れた、あるいは得意な専門分野のサービスを提供するということ。
古代に遡れば、マンモスを捕るのが得意な人がいて、運ぶのが得意な人がいて、解体するのが得意な人がいて、保存したり小分けにして売るのが得意な人がいて、料理するのが得意な人がいて、残った骨や皮を処分するのが得意な人がいて・・・。
そこにはマンモスを突く銛やナイフを作る人、運びやすいように道路を造る人、作業中にケガをした人を治療するお医者さんなど、いろんな方達が必要です。
これらの人たち全てが、専門外の人と比べて優れた知識や技術、経験を持ち合わせ、本当の意味でプロフェッショナルでなくてはいけないと思います。工場で作られた冷凍マンモスフライを油で揚げただけで儲けようとする人たちは、私の持論では、プロフェッショナルや職人では決してありません。
今日日、料理が得意でない、修行経験すらない人でも料理を売っている時代です。

楽して儲けようとする商売は、最近の事件のようなリスクがあって当然のことと思います。
もっとプロフェッショナル、職人に光を当てて育てる国にしないといけないんじゃないでしょうか?

 

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